航空ファン 2018 12 31
書名 ANA 「誰も見たことのない空の旅」 DVD BOOK
出版社 宝島社
この映像は、旅客機の操縦席からの展望です。
パイロットの視点で、空港における出発から到着までの映像です。
これは、本屋で発売されていましたが、
意外にも人気があるらしく、どの本屋でも在庫なしになったようです。
私も、さっそく買ってみましたが、
単調な空の旅に飽きてしまいました。
考えてみれば、旅客機なので、
ゆるやかに上昇して、水平飛行、
そして、ゆるやかに下降するという繰り返しでした。
実は、私は、アメリカ空軍のパイロットによる、
F-15イーグル戦闘機のフライト映像を見たことがあるので、
旅客機の映像は、単調だと感じたのかもしれません。
F-15は、スクランブルだったのか、
短い滑走で、垂直上昇をして、
あっという間に空軍基地が小さくなってしまいました。
まるで宇宙ロケットのような加速でした。
この加速ならば、F-15に小型宇宙ロケットを取り付けて、
宇宙ロケットを「空中発射」すれば、
打ち上げ費用を節約できます。
話がそれました。
旅客機から見る風景は、単調なのに、
それでも窓際の座席を希望する人が多いのは、なぜか。
単調な景色と雲の形が、
忙しい人にとっては、「癒し」となるのかもしれません。
そういう意味では、ストレス解消のために、
航空ファンだけでなく、一般の人も見るべき映像かもしれません。
さて、このDVDで圧巻なのは、
羽田空港発の富山空港行きの映像です。
この距離は、大型旅客機には、あまりにも近すぎます。
羽田空港から、ゆっくり上昇していると、
水平飛行に入る前に、富山空港が近づいてしまうと思います。
そういうわけで、富山空港への着陸は、
なんと、大型旅客機が、らせん階段を降りるように、
旋回しながら高度を下げていくのです。
これは、戦闘機ファンの人でも楽しめる映像です。
また、航空ファンならば、実際に搭乗して、
旅客機が旋回しながら高度を下げるという体験ができます。
このような飛行方法は、
空軍の輸送機が戦地の滑走路に着陸する時に、
敵の対空火器を避ける方法だと聞いたことがあります。
携帯式ミサイルシステムで、
スティンガーミサイルようなものを避けるには、
このような着陸方法になると聞いたことがあります。